「リスク許容度」という物差し(人生のための!資産運用)
「リスク許容度」という物差し
今回は、長期分散投資を考える際に、「目標到達のために、必要なリターンはどれくらいか」という尺度とならんで重要な「リスク許容度」というもうひとつの物差しについて説明します。
長期資産運用を始めるに当たって、目的と目標をはっきりさせることが重要であるというお話をしました。
仮に、目標を決めた結果、ある程度高いリターンを目指すことが必要となったとします。
この場合は、リターンとリスクの原則から、ある程度高いリスクを取ることが必要となります。
こうして、ある程度高いリターンを目指して、長期資産運用をスタートすると、うまくいっているときは目標としたリターンが得られますが、相応の高いリスクを取っていますので、長い間には、運用結果が思わぬほうへブレて、運用している資産の評価額(その時点で運用を止め、投資している対象商品を売却したらいくらになるかという金額)が、当初の投資金額を下回る(評価損失の発生)という事態も考えられます。
そのときに、もうこれ以上の損失拡大には精神的にも、ライフプラン上も、耐えられないというところまで行ってしまうと、損失の拡大を防ぐために、そこで資産運用を中止して、損失を確定しなければならなくなります。
この資産運用を中止せざるを得なくなってしまうか、あるいは、やがて運用成績が回復して利益が出るまでその損失に耐えられるかの、いわば分岐点のことを「リスク許容度」といいます。
リスク許容度は、その人の投資経験や投資可能な期間、総資産額、年収、さらには性格などによって、一人ひとり異なります。
長期資産運用では、自分のリスク許容度を確認しておくということが大変重要です。
もし、リスク許容度の確認を怠り、リターンだけを基準にした資産運用を始めてしまうと、その後の評価損失発生局面で耐えられなくなり、運用を止めざるを得なくなってしまいます。
そうなると長期の資産運用ができなくなるだけでなく、確定した損失だけが残ることになってしまいます。
具体的なリスク許容度の確認の仕方については、このあと、ポートフォリオの構築の仕方のなかでも詳しく触れるように致します。
どうぞ、ご期待ください!
三輪 鉄郎
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、行政書士、宅地建物取引主任者)
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