2009年2月10日 (火)

定期借地権付マンションは本当に魅力的?(マンション知識のツボ!)

マンション知識のツボ!

定期借地権付マンションは本当に魅力的?

昨年の秋に住友不動産が売り出した、地上43階建て、総戸数828戸の「シティタワー品川」が大きな注目を集めたのを覚えていらっしゃる方も多いかと思います。

「シティタワー品川」は、JR品川駅まで徒歩10分という好立地でありながら、2LDK~3LDKのタイプで価格は2,000万円台から3,000万円台。

倍率は最高で400倍近くにもなり、予想通りの即日完売となりました。

この物件の安さの秘密は、このマンションが「定期借地権」付のマンションであったことです。

定期借地権付マンションの場合、一般的な所有権の形態のマンションと異なり、土地については「地主に借りる」かたちを取るので、土地の代金分、購入価格が下がり、通常のマンションにくらべて6~7割程度の価格となるのが一般的です。

ただし、定期借地権の存続期間がすぎれば、もうそこに住むことはできません。

一般定期借地権の存続期間は最も短い場合で50年ですから、将来にわたって子や孫に財産を残せるというわけではありませんが、自分が住むだけであれば「なにしろ安さが魅力。まったく問題ない」という方もいらっしゃるでしょう。

では、「定期借地権付マンションにデメリットはないのか」というとそんなことはありません。

まず、土地を地主に借りている以上、「地代を払う」必要が出てくるということです。

たとえば、定期借地権の存続期間が50年で、毎月の地代が1万円であった場合、1万円×12ヵ月×50年=600万円となります。

ただし、これはまったく地代の値上げがなかった場合のこと。

50年という期間の長さから考えると、途中で地代の値上げがされるということも十分に考えられます。

なお、地代を一括して前払いする方式もありますが、当初の購入代金が高くなってしまうというデメリットがあります。

定期借地権付マンションについては、当初の購入価格の安さだけでなく、地代を含めたランニングコストを冷静に計算しなければなりません。

また、残存期間が短くなるほど売却が難しくなるのは明らかです。

定期借地権の存続期間が終了すれば、もうそこには住むことができないわけですから、存続期間が終了するときのご自分や家族の状況も考えておかなければならない、ということになりそうです。

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石山 貴
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、宅地建物取引主任者、マンション管理士)

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