アクティブ運用型の株式投資信託(その2)(人生のための!資産運用)
アクティブ運用型の株式投資信託(その2)
前回に続き、「国内株式」の資産クラスの中の具体的投資対象のうち、日本株式を投資対象とする「アクティブ運用型の株式投資信託」を取り上げます。
かつての高度経済成長期の日本や、現在のブラジルや中国、インドといった新興国のように、経済が高成長を遂げている国の株式に投資する場合は、個別銘柄の信用リスクを回避して、成長するその国の株式市場の指標に連動するように作られたパッシブ運用のインデックスファンドに投資するのは、コストを抑えた効率的な資産運用手法といえます。
ただし、現在の日本のような成熟経済の先進国の場合、その国のすべての株式会社の収益が拡大していくというのは期待しにくくなっています。
むしろ、全体としては成長が鈍化・停滞する会社が多い中で、発展する特定の業種や、独自の強みを持った会社だけが、他に抜きんでて大きく成長する傾向が強くなります。
このような成熟経済の株式市場に投資する場合は、強者も弱者も一緒に投資対象に組み込むインデックスファンドを購入するよりも、厳しく選び抜かれた銘柄でのみポートフォリオを構築するアクティブ運用ファンドに投資するほうが合理的であると考えられます。
長期分散投資の一環として日本の株式に投資する際に、アクティブファンドが見直されて来ている背景です。
アクティブファンドを利用する場合には、注意点もあります。
インデックスファンドに比べて、ファンドごとの投資対象の差異が大きく、運用担当者の銘柄選別や、実際の売買タイミングなどの手腕によっても、運用成果は全く変わってきます。
このため、どのアクティブファンドを選ぶかが、極めて重要なのです。
アクティブファンドの選択に当たっては、その投資信託の運用手法や投資対象、購入や保有、解約などにかかる手数料などを「目論見書」で必ず確認します。
過去の運用成績も「運用報告書」や「月報」でチェックしましょう。
これらは、運用会社のホームページなどから、簡単にダウンロードできます。
また、過去の運用実績を見るときには、最低3年間くらいの運用成績は確認したいものです。
そのためには、新規設定の投資信託は避け、3年以上の運用年数があるものから選ぶことになります。
また、極端に純資産の少ないファンドは運用効率が良くない可能性もありますので、日本の株式に投資するアクティブファンドであれば、株純資産は30億円以上を目安にして選ぶといいでしょう。
こうしたファンド選びの際には、投資信託の評価情報を提供している「モーニングスター社」のウェブサイトを利用(無料)されるのもいいでしょう。
アクティブファンドを購入する場合は、パッシブ運用のインデックスファンドの場合とは違い、ある程度の時間と手間をかけて、納得のいくファンドを選ぶというスタンスが大切です。
三輪 鉄郎
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFPR認定者、行政書士、宅地建物取引主任者)
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