“買いたいときが買い時”ではない!マンション購入(マンション知識のツボ!)
“買いたいときが買い時”ではない!マンション購入
マンションに限ったことではありませんが、不動産の場合、フラッと立ち寄った店舗で、「これいいなー。よし、これを買おう!」ということはありません(まれにあるようですが…)。
やはり、大きな買い物である不動産の購入はそうそう簡単に決めらないのが普通です。
洋服の場合、「なんかお店で見たときと印象が違うなぁ…、これはもしかして着ないかも…」となればクローゼットの中で眠らせておくこともできます。
また、電化製品であれば、気に入った商品が出ればそれを購入して、それまで使っていた商品は捨てるということもできるでしょう。
しかし、不動産の場合、お金によほどの余裕がない限り、そんなことはできません。
なにかあったときは「次の引き取り手」を探さなければならないわけですから、そういった意味でも、不動産の購入は慎重であるべきということがいえるでしょう。
では、いざマンション等の購入を考え始めたときには、どんなポイントについて考えておくべきなのでしょうか。
多くの方は、まずは、良さそうと思える物件を見学に行ってみようと考えるでしょう。
「実際に現地に行ってみる」ことは、販売図面やチラシの文面だけでわからないことも多くあるのでかなり重要です。
販売図面ではあまり変わらないように思えても、場所や風景、そのマンションに住んでいる人たちや周辺の雰囲気なども含めると、みなそれぞれに違いや特徴があるものです。
また、できるだけ多くの物件を見ることで、「住まいに対するこだわり」や「妥協できそうなポイント」が見えてくるというメリットもあるはずです。
ただ、それ以上に大きなメリットは、「ある程度、相場感が養われる」ということでしょう。
マンション等を見る機会が少ないと、“買い”と言えるような物件に出会ったとしても、常に、「本当に良いものなのかな?」「もっと良い物件が他にあるのでは?」「この価格は安いか?高いのか?」となってなかなか決断できません。
ところが、多くのマンション等を見て、感覚的に相場感がつかめるようになってくると、その物件が“買い”なのか“買いではない”のか、自分の条件と照らしあわせながら、ある程度判断できるようになってきます。
最初に、「大きな買い物である不動産の購入はそうそう簡単に決めらないのが普通」と書きましたが、実は、これこそが購入にあたってクリアーするべきポイント。
つまり、「いざというとき、大きな買い物である不動産の購入を素早く決断できる」くらいの目利きになっていればコワイものなしなのです。
そのためには、不動産探しの経験値を上げながら、同時に、住宅ローンの選択や税金等についての知識を付けていくこと、しっかりとした頭金の準備等をしていくことが肝要。
住宅購入が決まってから、住宅ローンについてじっくりと考える時間は案外少ないものです。
また、マンションであれば、管理費や修繕積立金も発生するわけですから、それらも含めて考えていく必要があります。
不動産探しを始めたら、物件そのもの以外についても考えておくべきことが山のようにあるのです。
到底、1週間や2週間でできることではありません。
気持ちの上では“買いたいときが買い時”だとしても、マンションともなれば金額が金額です。
不動産の場合、やはり、“購入に向けてのさまざまな準備や体制がしっかりと整った時”が本当の買い時なのです。
石山 貴
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、宅地建物取引主任者、マンション管理士)
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