2009年6月30日 (火)

マンションにおける駐車場問題とは?

マンション知識のツボ!

マンションにおける駐車場問題とは?

通勤に利用される方はもちろんですが、趣味がドライブの方、移動手段として欠かせない方など、日頃から自動車を利用される方も多いかと思います。

マンションには、附属設備として駐車場が設けられているのが一般的ですが、全住戸分の駐車場が備え付けられているマンションばかりではないのが実情です。

単に駐車場不足という点だけであれば、近隣の駐車場を利用したりすることで解決できる場合もありますが、マンション全体から見ると、駐車場には多くの複雑な問題があるのです。

たとえば、全住戸分の駐車スペースが確保されていないマンションで敷地内駐車場の増設という話が持ち上がった場合、大きくわけて4つのパターンの住人(世帯)に分かれることになります。

1)すでにマンション内の駐車場について権利があるので、このままでよい
2)自動車を持っているが、近隣の駐車場を利用しているので増設してほしい
3)自動車を利用していないが将来は利用するかもしれないので、増設されるとありがたい
4)これまでもこれからも自動車を利用する予定はまったくないので、このままでよい

原則として、増設にあたっての費用負担は平等ですから、1)や4)に該当する人を説得することはかなり難しいでしょう。

また、3)の人の中でも意見がわかれる可能性がありますし、2)の人も利用料次第では微妙なところ。

増設にあたっては、通常、共用部分の変更として「区分所有者および議決権の4分の3以上の賛成」が必要になりますし、法律面、安全面、環境面などもクリアーしていく必要があるので、そう簡単にはいかないでしょう。

一方で、利用料が修繕積立金等にまわるのであれば、駐車場の増設はマンション全体として大きなプラスになります。

また、近隣の不法駐車を一掃したり、緊急車両の交通の阻害を減少させたり、子供や老人の安全面にメリットがあるということを考えると、単純に駐車のスペースを増やすだけではない効果を望めるのも事実です。

マンション購入にあたっては、駐車場の有無だけでなく、スペースがどの程度確保されているか、どのような契約になっているのか、価格は適正か、近隣に代替する駐車場施設はあるかといったこともあわせて確認するようにしたほうがよいでしょう。

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石山貴 石山 貴

(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、宅地建物取引主任者、マンション管理士)

昭和45年埼玉県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。商社系コンピュータ会社勤務の後、FP教育機関にてFP関連のテキスト・書籍の執筆等に従事するとともに、FP資格受験生に対する受験相談や指導にあたる。ファイナンシャルプランナーとしては、不動産と相続を中心に、関連する分野を網羅した総合的な観点からのアドバイスを心がけている。

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