「空室」と「居住中」、それぞれの注意点は?
中古マンションの購入を検討し、物件の見学に行く場合、すでに売主さんが別の場所に引っ越すなどして「空室」となっている場合と、売主さんが住みながら売却活動を続けている「居住中」の場合があります。
実際に購入を検討するにあたっては、どのような違いやポイントがあるのでしょうか。
「空室」の場合のメリットは、家具等がないので自分が住むときのイメージがしやすいことでしょう。
「ソファーはここに」とか「ここは○○にぴったりのスペースだな」といった自分なりの自由な発想が浮かびやすいというメリットがあります。
また、売主さんの目を気にしなくていいので、担当の営業マンに、その場でズバッと気になることが聞けるのもポイント。
ただし、買物等、生活面についてよりリアルな状況を教えてくれるのは、実のところ不動産会社の営業マンよりも売主さんであることも多く、売主さんがいないと、その場で実際の生活感覚や近所の様子について細かいところまで聞くことができないということはあるかもしれません。
一方、「居住中」の場合のメリットは、「空室」とは逆に、家具やテレビ、ソファー、冷蔵庫等はもちろん、玄関の靴等が置いてある状態を見ることで、より「現実的な間取り」を把握できること。
「空室」の場合には「広く見えたが実際に家具などを置いていくと思っていたよりも狭くなってしまった」ということもありますが、「居住中」であれば、その感覚の差は「空室」の場合より小さくてすむでしょう。
では、「居住中」のデメリットは何でしょうか?
まずは、自分が住むときのイメージ、自由な発想が難しいことでしょう。
物件そのものだけでなく、どうしても、その家のイメージや売主さんの暮らしぶり込みでその家を見がちになるからです。
「現実的な間取り」の把握はしやすくても、モノがある分、その家の雰囲気次第では、「気持ちが購入に傾きにくい」ということも考えられます。
そして、もうひとつのデメリットは、モノがあることで、その物件の真の姿、「ハダカ」の状態を見ることがなかなか難しいということです。
みなさんも、引っ越しなどで久しぶりに家具を動かしてみると、思わぬ汚れやキズを発見したことがあるのではないでしょうか。
「空室」であれば部屋のスミズミまで見ることもできますが、「居住中」の場合には、家具などがあり、また、売主さんの視線も少し気になって、なかなか突っ込んだ箇所まで確認することができないものです。
また、売主さん自身も完全には把握していないということが多いはず。
しかし、実際に引き渡しを受けるのは「空室」の部屋です。
「こんなにひどかったのか…」ということになるのは避けたいところ。
そのあたりのリスクをどう考えるかは、担当の営業マンと打ち合わせのうえ、それらを踏まえた価格交渉を行うことや、できるだけしっかり見せてもらえるようにするなどの対策を考え、冷静に進められるように心がけたほうが良いでしょう。