「分散投資」成功の鍵はトータルプランの有無です!
前回から、「分散投資」についてお話を始めました。
もう少し詳しく見てみましょう。
皆さまが運用していくのは、人生の夢を実現するための大切な資産です。
その運用においては、たったひとつの商品の運用成績に、資産運用成果全般の栄枯盛衰がかかってしまうような事態は、絶対に避けなければなりません。
その点、いくつかの商品に資金を分けて運用していれば、ある商品の運用状況が悪い場合でも、他の商品の利益で損失をカバーできる可能性が高くなります。
ただし、このような分散投資の効果を得るためには、類似した商品をいくらたくさん組み合わせても、意味がありません。
ある商品で損失が出た場合に、他の商品でカバーするためには、異なる値動きをする商品を組み合わせる必要があるのです。
ところで、資産を複数の金融商品に分散して投資した場合の「金融商品の組み合わせ」、あるいは、「組み合わされた金融商品が含まれているもの全体」のことを「ポートフォリオ(Portfolio)」といいます。
皆さまの中には、すでに複数の金融商品に投資をしていて、ポートフォリオを保有している方も多いかと思います。
そのような方に質問です。
あなたは、今回お話した分散投資の意義を理解したうえで、異なる商品を組み合わせる意図を持って、複数の金融商品を購入されたのでしょうか?
残念ながら、多くの方のお答えは「ノー!」ではないでしょうか。
実は、預貯金しか経験のない方が投資を始めるときによく見られるのが、広告や新聞記事などで金融商品を見て、「これが、今、売れているらしい」「今度のボーナスで買ってみよう」という具合に、トータルのプランなしに、思いつきで金融商品を購入してしまうパターンです。
こうして、偶然の結果としてのポートフォリオが形成されてしまいます。
これを家の建築にたとえるなら、家全体の設計を考えずに、「この木は、いい材質だ!」「このドアが素敵!」と、バラバラに材料を揃えていくようなものです。
このような方法で丈夫で安全な家を建てるのは不可能です。
家を建築する場合、まず全体の設計図をしっかり作成し、それに基づき細部の部材を調達していくことが常識ですが、ポートフォリオについても、分散投資の意義を踏まえ、トータルのプランを持ったうえで構築することが重要です。
次号以降では、偶然の結果としてのポートフォリオ形成ではなく、トータルプランに基づく分散投資を行うために必要なポイントについて、お話しいたします。
どうぞご期待ください!