外国債券ファンド(2)
外国債券ファンド(2)
今回も「外国債券」の資産クラスの中の具体的投資対象として、外国債券に投資する投資信託(外国債券ファンド)について見ていきます。
外国債券ファンドに多いのが、毎月分配金が受け取れるタイプです。
資産を保有することで得られる収益をインカムゲインといいますが、毎月分配金を受け取るタイプの外国債券ファンドを保有することは、このインカムゲインを得るという投資スタイルになります。
投資目的がリタイア後の公的年金の不足を補うという場合などに向いている商品のひとつが、毎月分配金型の外国債券ファンドということになります。
一方、働くことから収入が得られ、毎月分配金を受け取る必要がない現役世代の方の場合は、むしろ投資収益を再投資することで長期的な資産の成長を目指したほうがいいといえます。
そのような方でも、毎月分配金型の外国債券ファンドを購入しているケースを見かけますが、投資の目的と商品性がズレてしまっています。
分配金は受け取るたびに課税されますので、毎月分配型のファンドでは、分配金の再投資をするコースを選んでも、税金のコストが複利効果を削いでしまいます。
収益の再投資による複利の効果で、時間を味方に付けながら資産形成を目指す現役世代の方の場合は、人気の高い外国債券ファンドの中には1年ごとに分配金を受け取るタイプが設定されているものもありますので、検討してみましょう。
資産の成長を目指すことを目的とした外国債券ファンドでは、投資している債券からのインカムゲインの多くを再投資にあて、1年に1度の分配金は毎月分配金の12倍に比べて極めて少額にして課税コストを抑える工夫がしてあります。
外国債券ファンドを選ぶ場合、自分の投資目的は安定的なインカムゲインを得ることなのか、将来の資産形成なのかをよく認識して、目的に合った商品設計のものを購入するようにしましょう。
三輪 鉄郎
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、行政書士、宅地建物取引主任者)
昭和34年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。23年のサラリーマン生活の後、欧州系銀行を退職 。銀行員としての経験と知識を活かしながら、生活者のお役にたてる「独立FP」を目指し、三輪鉄郎事務所 を開業。『家計のホームドクター・人生というマラソンの伴走者』をモットーに、徹頭徹尾お客様の立場に立って、人生の夢実現を全力でサポートすべく奮闘中。

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