2009年12月 3日 (木)

個別株式(日本株式)投資の注意点

人生のための!資産運用

個別株式(日本株式)投資の注意点

今回からは、「国内株式」の資産クラスの中の具体的投資対象について見ていきます。

はじめに、個別株式に投資する際の注意点を確認しておきましょう。

日本の株式に投資する場合、期待できるリターンは、株式の配当による「インカムゲイン(資産を保有することで定期的に得られる収益)」と、投資した株式の値上がりによる「キャピタルゲイン」です。

このうちとくに、キャピタルゲインを追求していくことが、株式投資の主な目的になります。

一方のリスクについてはどうでしょうか。

キャピタルゲインとは、株価が変動することから得られますので、当然ですが「株価リスク」が存在します。

会社の業績や経済情勢の変化等により、株価が大きく下落する可能性もあるということです。

また、株式の発行体の経営・財務状況の悪化や、それらに伴う外部からの評価の低下などにより、株価が下落する「信用リスク」も存在します。

このように、日本の株式に投資をするということは、大きなリターンが追求できる一方、それなりのリスクも伴うことを、まず承知しておきましょう。

「国内株式」は、ハイリスク・ハイリターン型の資産クラスなのです。

ところで、過大な信用リスクを取らないことが、「人生のための!資産運用」では大切であるとお話してきましたが、これは日本株式への投資でも重要なポイントです。

ただし、投資対象銘柄の分散によって信用リスクを抑えるためには、ある程度の数の会社の株式を購入しなければなりませんが、そのためにはまとまった金額の資金が必要です。

さらには、単に複数の銘柄の株式に投資するだけではなく、業種を分散させて景気動向や為替変動の影響への耐性を高めるなどの工夫も必要です。

また、キャピタルゲインを狙う以上、割安な株価水準にあるものを見分けるための知識や経験も求められます。

株価の動きに目を配って、ある程度機動的に売買して損益を確定させることも、株式投資においては欠かせません。

株式相場を頻繁にチェックできる環境と、売買に対する的確な判断力も求められということです。

このように見てくると、分散投資で運用する資産のうち、「国内株式」の資産クラスに振り向けられる金額だけでも、複数業種・銘柄の購入可能な程度のまとまった金額になるという人で、株式市場が開いている日中にも株式相場をチェックしながら売買の指示等が的確に出せる、時間的ゆとりと投資知識・経験のあるという人が、日本の株式の個別銘柄投資に向くということになります。

逆にいえば、ほとんどの人にとって個別株式投資は、実は相当ハードルが高いものなのです。

上記の条件に当てはまらない人が個別株式投資を始める場合は、「人生のための!資産運用」とは別枠の、極端に言えば失っても構わないという範囲の資金で取り組むようにしましょう。

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三輪鉄郎三輪 鉄郎

(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、行政書士、宅地建物取引主任者)

昭和34年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。23年のサラリーマン生活の後、欧州系銀行を退職 。銀行員としての経験と知識を活かしながら、生活者のお役にたてる「独立FP」を目指し、三輪鉄郎事務所 を開業。『家計のホームドクター・人生というマラソンの伴走者』をモットーに、徹頭徹尾お客様の立場に立って、人生の夢実現を全力でサポートすべく奮闘中。

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