外貨建てMMF
今回も「外国債券」の資産クラスの中の具体的投資対象を取り上げます。
外貨建てMMF(Money Market Fund=マネー・マーケット・ファンド)について見てみましょう。
外貨建てMMFは、資金を高い格付けの債券やコマーシャル・ペーパー(優良企業が短期資金を調達する為に発行する一種の約束手形)といった短期金融商品を中心に運用します。
運用のポイントは安全性に置かれており、投資元本を維持し、高い流動性を保ちつつ安定した収益を追求することを目的とした投資信託です。
外貨預金(ここでは外貨建ての定期預金を指します)と商品性を比較してみましょう。
預け先の銀行の信用リスクを取らなければならない外貨預金に比べて、外貨建てMMFは、投資対象である公社債等の発行体が分散されており、また投資信託として、運用会社が破綻しても投資家の財産は分別管理されているので、信用リスクを低く抑えることが可能です。
この点は、過大な信用リスクを取るべきではない長期資産運用を行う個人投資家にとって、大きなメリットとなります。
また、前回の外貨預金の説明の際にもお話しした為替手数料も、外貨預金に比べて半分など、低く抑えられています。
確実にコストが低い点は、外貨預金に比べて魅力です。
また、投資期間が定められていないので、為替動向などを見極めて解約することも、いつでも自由にできます。
外貨建てMMFの分配金については、外貨預金の利息の場合と同様、20%の源泉分離課税が課されます。
ただし、換金時の為替差益については、雑所得として課税の対象となる外貨預金に対して、外貨建てMMFの場合は公募外国公社債投資信託として非課税となります。
税金の面でも外貨建てMMFのほうが有利となっています。
このように見てくると、個人投資家が「人生のための資産運用」の一環として、信用リスクを抑えて流動性を確保しながら外貨に投資しようとする場合、その受け皿として、外貨建てMMFが有力な候補となることがご理解いただけるかと思います。
シンプルな商品だからといって、決してあなどらないことが大切です。
次回以降も、「外国債券」の資産クラスの中の代表的な商品を取り上げて、ご説明していきます。
どうぞ、ご期待ください。