外国株式を投資対象とする投資信託(1)
今回からは、「外国株式」の資産クラスのうち、外国株式を投資対象とする投資信託について、みていきましょう。
ひとくちに外国株式を投資対象とする投資信託といっても、国や地域といった投資対象範囲が異なっていたり、パッシブ運用やアクティブ運用といった運用手法が違っていたりと、その商品内容は実にさまざまです。
そうした外国株式投資信託について、きちんと理解するために、まずは、運用手法の違いや特徴について整理しておきましょう。
投資信託の運用手法の分類法のひとつつとして、パッシブ運用なのか、アクティブ運用なのかというものがあります。
まず、これらの違いから説明します。
ファンドを運用する際の目標とする基準を「ベンチマーク」といいます。
ベンチマークは、株式や債券の市場全体の動きや代表的な銘柄群の動向をあらわす指標(インデックス)から選ばれます。
代表的なベンチマークとしては、日本の株式におけるTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価(日経225)や、米国株式のニューヨークダウ(NYダウ工業株30種平均株価)やS&P500などがあげられます。
そのほか、複数の国の株式市場の動向を一体的に映すように開発された指数もあり、代表的なものにMSCI Inc.が開発したMSCIコクサイ指数があります。
これは、日本を除く世界の主要国22カ国の株価指数数を各国の株式総額をベースに合成したもので、外国株式の投資信託のベンチマークとして用いられています。
パッシブ運用(インデックス運用ともいいます)とは、これらのうちのひとつをベンチマークとし、ベンチマークに連動する運用成果を目指して運用を行う投資信託です。
パッシブ運用のメリットとしては、運用成果が代表的な指標に連動するため、投資家からみて運用状況が把握しやすいことが挙げられます。
また、銘柄選択のために大量の情報を収集する必要がなく、銘柄入れ替えの頻度も限定されるため、運用コストが低く抑えられという点もあります。
一方のアクティブファンドとは、アナリストによる調査やファンド・マネージャーの分析に基づいて、銘柄選択や業種配分において独自のポートフォリオを構築運し、ベンチマークを上回る運用成果を目指して運用を行う投資信託です。
その性格から運用コストはパッシブ運用より高くなりますが、運用戦略がうまく機能すれば、市場全体の動きを上回る投資収益が得られます。
次回も、引き続き外国株式を投資対象とする投資信託についてお話します。