外国株式を投資対象とする投資信託(3)パッシブ運用のファンド
前回に続いて「外国株式」の資産クラスに分類される外国株式を投資対象とする投資信託のうち、インデックスファンドについてみていきます。
インデックスファンドは、インデックス(指数)に連動する運用を目指すパッシブ運用のファンドです。
ということは、ひとくちに外国株式を投資対象とするインデックスファンドといっても、どのような指数をベンチマークとしているかによって、大きな違いがあるということです。
外国株式の代表的な指数には、米国株式の「S&P 500」や「ナスダック総合」、英国株式の「FTSE 100」、ドイツの「DAX」などがあります。
新興国の株式にも、中国の「上海総合」や「香港ハンセン」、インドの「ムンバイSENSEX30」、ブラジルの「ボベスパ」など、実にさまざまな指数があります。
これらの指数の間には、構成銘柄数や集計方法などに違いがあるほか、その国や市場の特殊な事情についても考慮する必要があるなど、一貫性はみられません。
このため、投資家が国際分散投資をする際のインデックスファンドのベンチマークとしては、これらの国や市場ごとの指数は使い勝手が必ずしもよくないのです。
このため、国際分散投資をする投資信託や機関投資家などがベンチマークとして用いることが多いものに、MSCIインクという会社が算出する株価指数があります。
代表的なものに、世界の先進23ヶ国の上場企業をベースに時価総額加重平均方式で算出される「MSCI World」という指数があります。
そのほか、日本を除く先進国の株価指数である「MSCI Kokusai」や、世界23ヶ国の新興国株式の「MSCI Emerging Markets」などの指数があります。
この後のアクティブファンドのところでもお話しますが、人生のための資産運用では、どれか1ヶ国への集中投資は避けたい投資スタイルです。
一方で、個人が複数の国の個別指数に連動する複数の投資信託を、整合性を持って組み合わせて運用するのも難しいでしょう。
このように考えると、日本を除く先進国や世界の新興国株に偏りなく投資するためにインデックスファンドを利用する場合には、これらのMSCIの指数に連動することを目指すパッシブ運用の投資信託が有力な候補になるといえます。
次回からは、アクティブ運用のファンドについて、お話します。