変動金利の落とし穴
変動金利の落とし穴
変動金利は相変わらずの人気者。8月に発表された住宅金融支援機構の調査(平成21年度民間住宅ローン利用者の実態調査)によると、『消費者の消費節約志向が徹底するなか金利水準の低い「変動型」の利用割合は引き続き4割台を維持』しているといいます。対極にある全期間固定型の利用者は『概ね2割で推移』とか。人気ないですね。
変動金利が人気のヒミツは、金利が低いから。また、当面金利は上がらないだろうと考える人が多いのもその大きな理由となっているようです。人気者の変動金利と人気のない全期間固定。実際にどのくらい返済額が違うのでしょうか?
変動金利は、基準金利こそ2.475%となっているところが多いようですが、実際には1%、もしくはそれ以上のディスカウント金利で借り入れている人が多いようです。一方の全期間固定の場合、フラット35を例にとると、返済期間が21年以上35年以下の場合で、金利は2.760%~3.710%、最多金利は3.01%(2009年8月)。
同じ3,000万円を35年で借りた場合、全期間固定型(3.01%)を採用すると、毎月の返済額は115,622円。それに対して、変動金利(1.475%)の場合は、91,488円。2万5千円弱も差が出てしまいます。人気者になる理由もわかる!でも……
「金利が上がったらどうしますか?」という質問に対してよくある回答は、「金利が上がってきたら、固定タイプに切り替えるから大丈夫」というもの。しかし、本当に金利が上がってきたときに、固定タイプに切り替えられるでしょうか?
冷静になるために、現状の金利水準で固定タイプを借りたときの支払額と向き合ってみましょう。それを厳しいと考えるのであれば、「金利が上がってきたら金利タイプの切り替えを」といった考えは捨てて、現実的なプランの選択を。いざという時に、金利タイプの切り替えができない可能性があります。金利変動に不安な日々を過ごすのは避けたいですね。
久谷 真理子
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、住宅ローンアドバイザー、宅地建物取引主任者)
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