いっそのことアパートを取り壊したら?
いっそのことアパートを取り壊したら?
今月の記事「アパート建築は相続でもめる原因!?」で、アパートが建っているばっかりに、売却価格が下がることがあるというケースについてご案内しています。「じゃあ、アパートを取り壊してしまったら?そうしたら高く売れるんじゃない?」という素朴な疑問がわくでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。アパートって人に貸していますよね。つまり、アパートを取り壊すためには、入居者に出て行ってもらわないといけなくなります。そのために犠牲になるものは、単にお金だけではありません。時間だってバカにならないのです。
立ち退きは、時として長い時間を要します。立ち退きに難航した挙句に、せっかく建てたまだ築浅いアパートを数百万円もかけて取り壊すことを考えると、どうでしょうか。ローン返済がある場合には、立ち退きからアパートを取り壊しで売るまでの間の返済も心配ですね。こう考えると、「アパートを壊して売る」のもあまり得策とはいえない気がします。
アパートは、「建てる?」となったときから、将来までを見越して、建築の選択をする必要があります。安易な相続対策は止めましょう。よかれと思ってやったことが、迷惑な結果になるのはさみしいものです。
久谷 真理子
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、住宅ローンアドバイザー、宅地建物取引主任者)
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