過去10年間でお買い得だった駅
今月の記事では、過去10年でお買い得だった駅(東京カンテイのレポート「マンションPER&マンションPBR」)について書いています。
過去10年間でお買い得だった駅はどこ? http://allabout.co.jp/finance/gc/12369/
結論は、お買い得駅は以下のエリアにあるということ。
・賃料水準が高い交通利便性の良いエリア
・マンション価値が目減りしにくいエリア
当たり前といえば当たり前。ところで、具体的にはどこがお買い得だったのでしょうか。どのくらいの差益が出たのかも含めてご紹介します。
首都圏・近畿圏・中部圏を通して、過去10年間でもっともお買い得だったのは、都営地下鉄大江戸線の汐留駅です。汐留駅は、新築分譲実績(97~07年)の70㎡価格が8,145万円。それが11,096万円になったことで売却益が2,951万円。つまり、資産倍率(マンションPBR)はおよそ1.36倍。これは投資元本が1.36倍に育ったことを意味します。
※資産倍率(マンションPBR)=分譲されたマンションの資産価値が新築分譲時の何倍になっているかを示す値=中古マンション価格÷新築マンション価格
一方、賃貸実績は70㎡の賃料(円/月)が403,831円。運用益は10年で4,846万円になります。10年間の平均マンションPERは、16.81、つまり、16.81年で投資元本を回収できたということです。
※マンションPER……マンション価格が賃料の何年分で回収できるか求めた値 =マンション価格÷(月額賃料×12)
汐留駅の売却益と運用益を合計すると、7,796万円になります。汐留駅は、売却益も運用益もバランス良くとることができた結果、堂々の第一位となったようです。第二位の都営地下鉄三田線の神保町駅は、6,697万円の差益、続く東京地下鉄南北線の麻布十番駅は6,660万円、東京地下鉄半蔵門線の半蔵門駅は6,515万円、東京地下鉄銀座線の表参道駅は6,339万円……、いずれも首都圏の駅が続きます。
ここで、近畿圏と中部圏の第一位を見てみましょう。近畿圏で第一位だったのは、阪神本線の三宮駅。10年間で3,938万円の差益です。中部圏で第一位となった名古屋市営地下鉄名城線の神宮西駅は2,267万円の差益です。
首都圏の特徴としては、売却益と運用益の両方を得られたところが上位にランクインしているということ。資産倍率が大きく育ったところが目に付きますが、近畿圏、特に中部圏では売却益自体はマイナスだったところが目に付きます(資産倍率が1.0を切っている)。それでもマンションPERが良好であったため、それなりの差益を上げられた格好になっているようです。