住宅ローン控除とは?(5)
住宅ローン控除とは?(5)
【初めての方は、事前にこちらをお読みください】
最近、家を購入しようと考えている方の中には「早く買ったほうが住宅ローン控除をたくさん受けられるでしょ?」という方がいらっしゃいます。
確かに、昨今の低金利、親からの資金贈与等における税制上の優遇措置等も含めて考えると、確かに今は「買い時」といえそうです。
ただ、「住宅ローン控除を多く受けられるうちに」と考えて購入を急いでいるのであれば、少し落ち着いて考えてもいいかもしれないということはおわかりいただけたでしょう。
では、住宅ローン控除が有利と思われている今年または来年に入居したほうが良いのは、どんな方でしょうか。
たとえば、次のBさんの場合はどうでしょう?
Bさん(年収1,200万円、奥さんと小学校低学年の子供2人の4人暮らし)が、金利3%、返済期間30年、元利均等返済で7,000万円を借り入れて物件を購入、平成21年に居住を始めた場合、住民税からの控除も含めて年間の控除は50万円、10年間での控除額は500万円になり、最大控除額のメリットを最大限に生かすことができます。
しかし、Bさんが仮に平成25年に居住を始めた場合には、年間の控除は20万円、10年間での控除は200万円になってしまいます。
その方の年収、家族構成等によっても変わりますので一概には言えませんが、住宅ローン控除については、Bさんのように、借入金額が多く、控除できる金額の大きさに見合う税金を払っている人ほど、早めに居住を始めることによるメリットを受けやすくなります。
次回は、長期優良住宅を購入した場合の住宅ローン控除について見ていきたいと思います。
石山 貴
(1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP®認定者、宅地建物取引主任者、マンション管理士)
昭和45年埼玉県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。商社系コンピュータ会社勤務の後、FP教育機関にてFP関連のテキスト・書籍の執筆等に従事するとともに、FP資格受験生に対する受験相談や指導にあたる。ファイナンシャルプランナーとしては、不動産と相続を中心に、関連する分野を網羅した総合的な観点からのアドバイスを心がけている。
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